去る1月24日~26日までの3日間、埼玉県さいたま市大宮区のさいたま市食肉中央卸売市場に於いて「第1回全畜連乳用雌牛枝肉勉強会」を開催しました。
この勉強会は本会会員酪農協をはじめとした酪農経営から出荷される乳用雌牛の牛肉資源としての価値を向上させることにより酪農家の経営安定に資することを目的にした初めての試みです。
1月24日に長野県、栃木県及び埼玉県の5団体より出荷された25頭の出品牛は翌25日に無事と畜解体された後、26日に公益社団法人日本食肉格付協会、さいたま食肉市場株式会社そして本会による厳正な審査の後セリ販売されました。
審査の結果、栄えある最優秀賞に南信酪農業協同組合 有限会社 北アルプス牧場出品の枝肉(格付B-3、枝肉重量488.5㎏、BMS№3)が選出され、セリ販売ではキロ単価1,229円の高値で株式会社ふじなわ様に落札頂きました。(その他の入賞牛は下表のとおり)
なお、出品牛25頭の平均枝肉重量は411.7㎏で平均キロ単価は746.3円でした。
セリ販売終了後、審査講評及び褒賞授与式がおこなわれ、公益社団法人日本食肉格付協会さいたま事業所の和仁達朗所長より最優秀賞の枝肉について「重量がしっかり取れており、肉色も良く脂質も粘りがありすばらしく、バラサシは和牛のように入っている」とのコメントを頂きました。
また、さいたま食肉市場株式会社 小熊健夫常務は情勢報告として「かつて県内のクーラーステーションなどで再肥育の乳用種枝肉の研究会を開催していたことがあるが、昨今ホルスタイン去勢の需要増に伴い経産牛についても特に肉まわりの良いものに強い引き合いがある。消費者にとって身近な牛肉として今後も継続的な出荷をお願いしたい。」と述べられました。
本勉強会は、冒頭で申し上げたとおり初めての取り組みでありましたが、出品組合酪農家やご購買者をはじめ関係各位のご協力のもと盛会裏に終了し、酪農経営における牛肉資源を再確認する機会となったと思います。
最後に多大なご協力を賜りました関係各位に感謝申し上げます。
褒賞名 | 出品団体 | 出品者 | 格付 | 枝肉重量 | キロ単価 |
最優秀賞 | 南信酪農協 | ㈲北アルプス牧場 | B3 | 488.5kg | 1,229円 |
優秀賞 | 南信酪農協 | 小林陽一 | C2 | 436.5kg | 841円 |
優良賞 | ㈱福島牧場 | 福嶋勝正 | B2 | 522.5kg | 822円 |
優良賞 | 伊那酪農協 | ㈲信州つつじヶ丘牧場 | B2 | 423.0kg | 773円 |
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