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第54回農林水産祭参加行事である平成26年度第43回全畜連肉用牛枝肉共進会 第一部黒毛和種雌牛の部が、10月2日に東京都中央卸売市場食肉市場において開催されました。

全国各地の会員等から申し込みのあった150頭の候補牛から30頭を選別して行われ、産地の内訳は、出品頭数の多い順に茨城県から6頭、宮城県から4頭、青森県、岩手県、島根県からそれぞれ3頭、北海道、千葉県、鳥取県、沖縄県からそれぞれ2頭、神奈川県、福岡県、熊本県から1頭でありました。今回は北海道から初の出品牛が揃い、より一層盛り上がる共進会となりました。出品者も日頃から優秀な肥育成績を残されている方々で、また、出品牛は、実績のある種雄牛からの産子牛で揃えられており、この共進会への意気込みが窺えるところでありました。

9月30日の搬入時における平均測定結果は月齢が30.2ヶ月齢、到着時体重は658kgと、昨年度より24㎏の体重減でしたが、全体的に肩の張り・腿はりのある肉牛が揃っていました。

10月2日に上場された出品牛の枝肉は、平均重量が442kg、枝肉歩留まり74.7%と充分に肥育が進み、仕上げ状態の良い枝肉が揃っており、格付結果においては5等級が11頭、4等級が16頭と、4・5率が90.0%と昨年度と同様、すばらしい成績になりました。

(一社)全国肉用牛振興基金協会及び(公社)日本食肉格付協会、買参社2社を含めた7名の審査委員による最優秀賞候補牛選定において最優秀賞に選出されましたのは、出品番号26号、岩手県 後藤久次氏の出品牛で、生後月齢32.4ヶ月、到着時体重597㎏、枝肉重量400㎏、ロース芯面積66㎝2、肉質等級A-5、BMS12で、肉付き、肉質にも優れ、モモ抜けも良く、脂肪の光沢も良くバランスの良い枝肉で、最優秀賞に相応しい出品牛でした。

盛会裏に共進会を行うことができたのも偏に出品していただいた農家、関係団体、市場関係者の皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げましてご報告といたします。

【入賞牛の成績】

受賞者 産地 格付(BMS) 枝重(㎏) 歩留(%) ロース芯(㎠) 単価(円) 売上金額(円)
最優秀賞 後藤 久次 岩手県 A-5(12) 400 75.2 66 3,215 1,286,000
優秀賞1席 新ひだか町和牛センター 北海道 A-5(12) 428 76.3 74 2,318 1,031,510
優秀賞2席 ㈱田村畜産 鳥取県 A-5(11) 464 77.2 77 3,017 1,384,803
優良賞1席 ㈱田村畜産 鳥取県 A-5(11) 434 79.3 93 3,516 1,459,140
優良賞 金子 春雄 青森県 A-5(11) 428 76.4 76 2,795 1,285,700
全頭平均 (8) 442.4 74.7 62 2,154    950,340

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