農林水産祭参加　全畜連肉用牛枝肉共進会（第二部黒毛和種去勢牛の部）開催

農林水産祭参加行事である令和6年度第53回全畜連肉用牛枝肉共進会第二部黒毛和種去勢牛の部を、11月14日に東京都中央卸売市場食肉市場において開催いたしました。

全国各地の会員等から申し込みのあった350頭の候補牛から70頭を選抜し行いました。残念ながら1頭が輸送中に体調不良となり、69頭での開催となりました。肥育産地の内訳は、出品頭数の多い順に茨城県12頭、北海道・宮城県各10頭、鹿児島県9頭、栃木県6頭、青森県5頭、岩手県・福島県・千葉県各4頭、秋田県2頭、島根県・熊本県・宮崎県・長崎県・沖縄県各1頭でした。北は北海道から南は沖縄県まで全国各地からの出品牛が揃い、より一層盛り上がる共進会となりました。出品者も日頃から優秀な肥育成績を挙げられている方々であり、出品牛は、実績のある種雄牛からの産子牛で揃えられ、この共進会への意気込みが窺えました。

11月12日の搬入時における平均測定結果は月齢が29.2ヶ月、到着時体重は846.0kgと全体的に肉付きの良い肉牛が揃いました。

11月14日に上場された出品牛の枝肉は、平均枝肉重量は579.0㎏、枝肉歩留りが78.4で、仕上がり状態も良く、格付結果においては5等級が64頭、4等級が5頭で、A・B-4等級以上100％と、全国規模の共進会として非常にすばらしい成績となりました。

枝肉の審査の結果、最優秀賞に選出されましたのは、鹿児島県の株式会社森ファームの出品牛で、生後月齢が29.0ヶ月、到着時体重881㎏、枝肉重量646㎏、ロース芯面積99㎠、肉質等級A5、BMS№12でロース、ばらの肉量に富み、僧帽筋・広背筋の張りが良く、モモ抜け・肉色・光沢・きめが良く、各部位に万遍なくサシが入り、歩留基準値も79.6と歩留りが良く、迫力のある去勢牛の能力を遺憾なく発揮された最優秀賞に相応しい出品牛として選出されました。

コロナ禍以降褒賞授与式は中止しておりましたが、実に5年振りの開催となり会員・生産者をはじめ農林水産省並びに関係者の皆様方に多数ご出席をいただきました。

関係各位のご協力の下、盛会裏に終了するすることができましたこと御礼申し上げます。