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農林水産祭参加行事である令和6年度第53回全畜連肉用牛枝肉共進会第一部黒毛和種雌牛の部を、10月21日に東京都中央卸売市場食肉市場にて開催いたしました。

全国各地の会員等から申し込みのあった225頭に候補牛から45頭を選抜して行われました。肥育産地の内訳は、出品頭数の多い順に茨城県から8頭、北海道・宮城県から各6頭、青森県・鹿児島県から各4頭、岩手県・島根県から各3頭、栃木県・千葉県・鳥取県・沖縄県から各2頭、熊本・長崎・宮崎県から各2頭でした。

北は北海道から南は沖縄県まで全国各地からの出品牛が揃い、出品者も日頃から優秀な肥育成績を挙げられており、この共進会意気込みが窺えました。

10月17日の搬入時における到着時体重の平均は695㎏で全体的に肉付きが良い肉牛が揃いました。

10月21日に上場された出品牛の枝肉の全体成績は、平均枝肉重量476㎏、BMS10.7、ロース芯面積76㎠、バラの厚さ8.8㎠、歩留基準値77と充分に肥育が進み、5等級43頭、4等級が2頭で4・5等級率が100%と非常に素晴らしい成績となりました。

枝肉の審査は、一般社団法人 全国肉用牛振興基金協会及び公益社団法人 日本食肉格付協会、東京食肉市場株式会社、購買者2社を含めた6名の審査委員長により入賞牛の選定を行いました。その結果、最優秀賞に選出されましたのは、鳥取県の株式会社田村畜産の出品牛で、肉質等級A5、BMSNo12、生後月齢33.9ヶ月、到着時体重669㎏、枝肉重量462㎏、ロース芯面積65㎠、バラの厚さ9.0㎝、歩留基準値76.1でモモ抜け・肉色・光沢が良く細かいサシが万遍なく入り、特に脂質が抜群に良く、雌牛の特徴を充分に発揮された最優秀賞に相応しい出品牛として選出されました。

株式会社田村畜産の田村氏は最優秀賞受賞の受賞挨拶として「スタッフはじめ一生懸命牛を世話してまいりました結果であると思います。また、いい血統の牛がどんどん出る中で賞を取らせていただくことは大変光栄でございます。帰ったら真っ先にスタッフに感謝を伝えたい」と申しておりました。

コロナ禍以降褒賞授与式は中止しておりましたが、実に5年振りの開催となり会員・出品者をはじめ農林水産省並びに関係者の皆様方に多数ご出席をいただきました。

関係各位のご協力の下、盛会裏に終了することができましたこと御礼申し上げます。

受賞者 肥育地 母の父 規格 BMS 枝肉重量 単価 枝肉金額
最優秀賞 (株)田村畜産 兵庫県 夏百合 美国桜 A5 12 462.0 5,508 2,544,696
優秀賞1 (株)髙﨑ファーム 鹿児島県 夏百合 美国桜 A5 12 463.0 3,001 1,389,463
優秀賞2 (株)田村畜産 兵庫県 白隆鵬 安福久 A5 12 498.0 4,008 1,995,984
優良賞1 (有)安部畜産 岩手県 夜桜 美国桜 A5 12 532.0 2,677 1,424,164
優良賞 迫田和男 北海道 幸紀雄 美国桜 A5 12 458.0 2,979 1,364,382
45頭平均 476.0 2,450 1,167,071

 

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