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第63回農林水産祭参加事業である令和5年度第52回全畜連肉用牛枝肉共進会第一部黒毛和種雌牛の部を、10月23日に東京都中央卸売市場食肉市場において開催し、第一部の共進会を”乳用種去勢牛“から”黒毛和種雌牛“に変更して今年で12回目を迎えました。

全国各地の会員等から申し込みのあった225頭の候補牛から45頭を選抜し行われました。肥育産地の内訳は、出品頭数の多い順に茨城県8頭、宮城県7頭、北海道6頭、青森県・島根県・鹿児島県それぞれ各4頭、岩手県3頭、栃木県・千葉県・鳥取県・沖縄県からそれぞれ各2頭、熊本県1頭でした。北は北海道から南は沖縄県まで全国各地からの出品牛が揃い、より一層盛り上がる共進会となりました。出品者も日頃から優秀な肥育成績を挙げられている方々で、出品牛は、実績のある種雄牛からの産子牛で揃えられており、この共進会への意気込みが窺えました。

10月19日(木)の搬入時における平均測定結果は月齢が30.6ヶ月、到着時体重は728.0kgと全体的に肉付きの良い出品牛が揃いました。

10月23日(月)に上場された出品牛の枝肉は、平均枝肉重量は495.0㎏、枝肉歩留りが68.0と充分に肥育が進み、仕上げ状態が良く、格付結果において4・5率が95.6%と、全国規模の共進会として非常にすばらしい成績となりました。

枝肉の審査は、一般社団法人 全国肉用牛振興基金協会及び公益社団法人 日本食肉格付協会、東京食肉市場株式会社、買参者1社を含めた6名の審査委員により入賞牛の選定を行いました。その結果、最優秀賞に選出されましたのは、青森県の有限会社金子ファームの出品牛で、生後月齢が33.3ヶ月、到着時体重640㎏、枝肉重量454㎏、ロース芯面積84㎠、肉質等級A5、BMS№12で肉付均称のバランス・モモ抜け・肉色・光沢・きめに優れ、雌牛の特徴を遺憾なく発揮された最優秀賞に相応しい出品牛として選出されました。

今回も予想を上回る成績結果となり、農林水産祭行事に相応しい共進会となりました。

会員・出荷者をはじめ関係者皆様方のご支援・ご協力に改めて感謝申し上げまして、ご報告といたします。

受賞者 肥育県 性別 母の父 規格 BMS 枝肉 重量 単価 枝肉金額
最優秀賞 (有)金子ファーム 青森県 知恵久 幸紀雄 A5 12 454.0 5,548 2,518,792
優秀賞1席 (株)田村畜産 鳥取県 聖香藤 美国桜 A5 12 528.0 4,501 2,376,528
優秀賞2席 (株)髙﨑ファーム 鹿児島県 美国桜 幸紀雄 A5 12 472.0 3,000 1,416,000
優良賞1席 大場和也 茨城県 知恵久 安茂勝 A5 12 490.0 2,902 1,421,980
優良賞 (株)もとぶ牧場 沖縄県 夏百合 北福波 A5 12 480.0 2,718 1,304,640
45頭平均 495.0 2,471 1,227,892

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