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第62回農林水産祭参加行事である令和4年度第51回全畜連肉用牛枝肉共進会第一部黒毛和種雌牛の部を、10月17日に東京都中央卸売市場食肉市場において開催いたしました。

全国各地の会員等から申し込みのあった225頭の候補牛から44頭を選抜して行われました。肥育産地の内訳は、出品頭数の多い順に茨城県8頭、北海道・宮城県からそれぞれ各6頭、島根県4頭、青森県・岩手県・千葉県それぞれ各3頭、秋田県・栃木県・鳥取県・鹿児島県・沖縄県からそれぞれ各2頭、熊本県1頭でした。北は北海道から南は沖縄県まで全国各地からの出品牛が揃い、より一層盛り上がる共進会となりました。出品者も日頃から優秀な肥育成績を挙げられている方々で、そして、出品牛は、実績のある種雄牛からの産子牛で揃えられており、この共進会への意気込みが窺えました。

10月13日(木)の搬入時における平均測定結果は月齢が30.8ヶ月齢、到着時体重は723.3kgと全体的に肉付きの良い肉牛が揃いました。

10月17日(月)に上場された出品牛の枝肉は、平均枝肉重量は488.6㎏、枝肉歩留りが67.5と充分に肥育が進み、仕上げ状態が良く、格付結果においては5等級が42頭、4等級が1頭で、4・5率が97.7%と、全国規模の共進会として非常にすばらしい成績となりました。

枝肉の審査は、一般社団法人 全国肉用牛振興基金協会及び公益社団法人 日本食肉格付協会、東京食肉市場株式会社、買参者2社を含めた7名の審査委員により入賞牛の選定を行いました。その結果、最優秀賞に選出されましたのは、鳥取県の株式会社田村畜産の出品牛で、生後月齢が33.7ヶ月、到着時体重652㎏、枝肉重量417㎏、ロース芯面積86㎠、肉質等級A5、BMS№12でロース・ばらの張りが良く、モモ抜け・肉色・光沢・きめが良く、細かいサシが万遍なく入り、無駄脂も無く、歩留まりが良く肉質・均称に優れており、雌牛の特徴を充分に発揮された最優秀賞に相応しい出品牛として選出されました。

第一部の共進会を”乳用種去勢牛“から”黒毛和種雌牛“に変更して今年で12回目の開催となりました。

今回も予想を上回る成績結果となり、農林水産祭事業に相応しい共進会となりました。

会員・出荷者をはじめ関係者皆様方のご支援・ご協力に改めて感謝申し上げまして、ご報告といたします。

受賞者 肥育県 性別 母の父 規格 BMS 枝肉 重量 単価 枝肉金額
最優秀賞 (株)田村畜産 鳥取県 百合白清2 安福久 A5 12 417.0 4,027 1,679,259
優秀賞1席 小林公子 熊本県 夏百合 幸紀雄 A5 12 471.0 2,752 1,296,192
優秀賞2席 後藤利明 岩手県 幸紀雄 百合茂 A5 12 429.0 2,714 1,164,306
優良賞1席 畑端博志 北海道 福之姫 美津照重 A5 12 530.0 2,514 1,332,420
優良賞 (株)小形畜産 岩手県 福之姫 安福久 A5 12 437.0 2,846 1,243,702
44頭平均 488.6 2,477 1,210,234

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